審美セラミック治療
審美セラミック治療とは見た目を白く美しい歯することを追求する歯科治療と一般的に言われています。しかし、当院の審美セラミック治療は見た目の美しさ(審美性)はもちろん、銀歯などの金属を使わないでオールセラミックやジルコニアなどのメタルフリーの素材を使って治療をすることで、金属アレルギーや金属イオンによる歯肉の黒ずみのリスクを減らすことを考慮した治療をします。
見た目も金属を使用しないので、白く天然歯に近い自然な仕上がりを得ることができます。
今後の歯科治療は金属を使用しないメタルフリーの治療がスタンダードになると言っても過言ではないでしょう。
審美セラミック治療にご興味がある方はお気軽にご相談ください。

e.maxの特徴とメリット・デメリット
e.maxのクラウンは全体がニケイ酸リチウムから作られていて、360~400Mpaと築盛用陶材(通常のセラミック)のおよそ3倍から5倍の強度があります。
臼歯部(奥歯)でのセラミックは、審美性よりも、耐久性が求められますが、現代社会では、歯を食いしばる方も多く、割れにくいというこの素材の存在は歯ぎしりする方にも安心して使用でき、今まで何回従来型のセラミックを作っても割れてしまう方や金属クラウンからの移行に最適です。

メリット | デメリット |
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・かみ合わせの強い方、くいしばり、歯ぎしりの方へ有効。 ・非常に見た目が良く、ほとんど変色しない。 ・汚れ(プラーク)が付きにくい。 ・歯と分子レベルで強固に接着するため、治した部分から虫歯になりにくい。 ・強度と透明度がある。 ・良くも悪くも元の歯の色をひろってしまう。 |
・フレームタイプにセラミックを盛るクラウンに比べ、複雑な色付けには限界がある。 ・ステイニングした色は、経年の変色を避けられない。 ・良くも悪くも元の歯の色をひろってしまう。 |
ジルコニアの特徴とメリット・デメリット
ジルコニアは人工ダイヤモンドとしても大変有名ですが強く、軽く、美しく、そして体に優しいセラミックです。
身近なところではよく見かける白いセラミック製の包丁などもジルコニアでできています。また、スペースシャトルの外壁や医科では骨の代替素材として人工関節に使用されるなど生体親和性が高く、大変丈夫で安全なセラミックです。
ジルコニアは腐食にも強く、生体親和性が高いので、医療分野でも広く使われ、歯科治療における審美性の高い素材としても注目を集めています。

メリット | デメリット |
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・通常のオールセラミックより透明度が高い。 ・よって歯ぐきも明るく見える。 ・金属よりも硬く丈夫。(曲げ強度が高いので割れにくい) ・金属アレルギーが起こらない。 ・自然な噛みごこちで軽い。(金の1/3の軽さ) ・変色のない材料である。 ・通常のセラミック処置より歯を削らずにすむ場合ある。 ・奥歯でも使用が可能である。(咬む力が強い方でもOK) |
・とても硬いので、セット後に問題が生じた場合除去が困難 ・CAD/CAMという技術で削りだすので複雑な形態は無理 ・接着をあげる場合、専用のセメントを使用しないといけない 外側は通常の陶材(セラミック)なので、外側が割れる場合がある。 |
ジルコニアとe.maxの違い
ジルコニアセラミッククラウン

e.maxによるクラウン

ジルコニアで作るクラウンの短所は、ジルコニアフレーム(コーピング)に盛られた外側のセラミックの強度が80~120MPaと弱いことです。もちろんフレーム自体が土台となり、衝撃のクッションとなっている事もありますが、1000MPaの強度を持つジルコニアフレームが破損しなかったとしても、盛られたセラミックが破損する可能性あるという欠点があります。
e.maxのクラウンは全体がニケイ酸リチウムから作られていて、360~400Mpaと築盛用陶材(通常のセラミック)のおよそ3倍から5倍の強度があります。
従来の素材とセラミックの比較
素材 | イメージ | 利点 | 欠点 |
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銀歯 【保険○】 |
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金属なので丈夫、保険適応内なので安価。 | 銀の詰め物、被せ物なので目立ち見た目が良くない。 金属アレルギーのリスクがある。 |
コンポジットレジン 【保険○】 |
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白いプラスチックの素材なので目立ちにくく、金属アレルギーのリスクがない。 保険適応内なので安価。 |
プラスチックなので強度が低く摩耗や破損しやすい。また変色もしやすい。 |
硬質レジン 【保険部位により○】 |
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白いプラスチックの素材なので目立ちにくい。 部位により保険適応内で安価。 |
前歯部の治療には適していない。セラミックのような透明感がないので審美性に欠ける。また、変色や摩耗、破損しやすい。 |
メタルボンド 【保険×】 |
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見た目が天然歯に近い白い色を出せる。内冠に金属をしようし外冠にセラミックを使用するので強度が強い。 | 内冠に金属を使用するので、年数が経つと金属との接着面の歯ぐきが黒ずむこともある。金属アレルギーのリスクがある。保険適応外である。 |
ハイブリッドセラミック 【保険×】 |
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セラミックとレジンを混合した素材なので、白く美しい色を出せる。硬すぎず弾力性があるので対合歯を傷めにくい。金属アレルギーのリスクがない。 | オールセラミックスと比べると色調のバリエーションが少ない。またやや摩耗しやすい。保険適応外である。 |
オールセラミック 【保険×】 |
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強度が強く、色調のバリエーションも多く自然な仕上がりが期待できる。歯ぐきの黒ずみの心配がない。金属アレルギーのリスクがない。 | 保険適応外である。 |